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マンガ「お化寺」(全一巻)
1933(昭和8)年 PCL漫画部・大石郁雄作画
52Feet(約52秒)キング・フィルム社販売
狐と狸の化かしあい「動絵狐狸の立引(うごきえこりのたてひき)の短縮版。侍に化けた狐が、狸をめった斬りにする。しかし、狸は斬られても分身の術でたくさんの小さな狸になり、幽霊になって応戦する。
豪快太郎世界漫遊記
31Feet(約31秒)ライオン社販売
天守閣の上で、見得を切る豪快太郎。城の鯱(しゃち)に乗って空を飛び、世界旅行へと飛び立つ。中国では砲弾を受けるが、敵をやっつけ、南海では白人の海賊船に会い、これにも勝つ。戦争へと向かう時代の日本アニメ共通のテーマが描かれている。
漫画「空の桃太郎」(全一巻)
1931(昭和6)年 横浜シネマ・村田安司作画
109Feet(約1分49秒)大毎キノグラフ社販売
桃太郎が猿、犬、雉を引き連れ、飛行機に乗って、南氷洋へ向かう。ここではご存知の鬼ではなく、ペンギンたちを虐める鷲(米英)を退治しに行く。途中、鯨の潮吹きで空中給油を行うなど、明らかに子供向けプロパガンダの典型例といえよう。
太郎さんの汽車
1929(昭和4)年 横浜シネマ 村田安司作画 71Feet (約71秒) ライオンフィルム社販売
冒頭部分は実写。お父さんがお土産に模型の機関車を買って帰ると、太郎さんは夜遅くまで楽しく遊ぶ。遊び疲れて、夢を見る。夢の部分がアニメーション。車掌になった太郎さん、動物たちの客たちに振り回される。
動物の器械体操(漫画・体育デー)
1932(昭和7)年 横浜シネマ村田安司作画
109Feet(約1分49秒)大毎キノグラフ社販売
猿たちの鉄棒の演技に、カバ、白熊、羊、狸、犬、ペンギンが声援を送る。猿の演技が決まれば、拍手喝采。失敗すれば、嘲笑の嵐。「動物オリンピック」や「豚平と猿吉」など村田安司が得意とした動物もののアニメーションの一つ。劇場用アニメを何本かに再構成し、新しいタイトルをつけて販売していた。
冒険ダン吉/重砲連隊の巻
21Feet(約21秒) おもちゃ映画用作品。
雑誌「少年倶楽部」の1933年から39年まで連載された人気キャラクター、「冒険ダン吉」のおもちゃ映画版。原作は島田啓三。田河水泡の「のらくろ」と共に、戦前の代表的な人気漫画だった。夢の中で、南洋の島に漂流したダン吉が、現地人の王様になり、戦略してくる白人たちと戦って、退治する。子供用プロパガンダの代表作。
猛獣天国
玩具映画用作品/原作・作画も不詳。
31Feet(約31秒) ライオン社製。
少年が夢の中で、仙人にラッパを貰い、それに乗ってアフリカへ行く。ライオンに襲われたり、ダチョウの担ぐ駕籠に乗ったり、原住民から槍を投げつけられ、あわやというところで目が醒める。欠落箇所が多く、物語が続いていない。
動物運動会2水泳跳込・白熊/河馬
1929(昭和4)年/横浜シネマ/村田安司作画
大毎キノグラフ/104Feet(約1分44秒)
村田安司の「動物運動会」は、何本かの玩具映画として再編集され、販売されている。この作品も、白熊の高跳込の箇所を中心に、ユーモラスに描いている。飛び込み台が次第に高くなり、動物(観客)たちのリアクションにも変化をつけ、最後は全員が水をかぶるという落ちをつけている。
のらくろ鬼中尉とミッキー・芝居騒動
玩具用動画(国産)/詳細不明
ライオン/29Feet (約29秒)
"のらくろ"とミッキーの共演というだけで興味がそそられる。フキダシがあり、もちろん国産動画。"のらくろ"など偽キャラクターものが多く、これも田河水泡の原作とは思えない。当時のアニメには、冒険ダン吉とポパイの競演とか、ベティ・ブープが特別出演するなど日米人気キャラクターの共演ものがあり、それだけで玩具映画は楽しい。
金太郎<第二巻>
玩具用動画(冒頭部のみ)
ライオン 7Feet(約7秒)
足柄山の金太郎。この作品は、ほんの一部しか残っていない。画面の右上に、版権者であるライオンのマークが付いている。コピーされた場合の防御策であり、当時から海賊版に悩まされていたものと推察される。
助けて呉れ、ライオンだ!ワニだ!
アメリカ映画/詳細不明
大毎キノグラフ 106Feet(約1分46秒)
玩具映画の中には、海外の喜劇映画もある。チャップリンやロイドの喜劇のほか、このような無声映画時代の喜劇もあった。この映画は、まさにタイトル通り、高い樹に逃れたものの、樹はしなり、陸地にはライオン、池にはワニが口をあけて待っている。さて、どうして逃げるのか・・・。
ベティ・ブープ 鏡の国訪問
詳細不明
孔雀フィルム 51Feet(約51秒)
アメリカ・アニメの人気キャラクターの"ベティさん"。トーキー作品と思われるが、玩具映画には音声はない。画面の左に黒い帯があるのは、音声帯(サウンドトラック)の箇所。
物語は、鏡の世界に迷い込んだベティが、ドラゴンに誘拐され、仲間たちに救われる。動きや表情に、ディズニー・アニメとは違った色気がある。
火星飛行
詳細不明
53Feet(約53秒)
みんなに見送られて兎が飛行機で出発。入道雲に呑み込まれ、嵐に会いながらも、宇宙に飛び出す。大熊座などの傍を通って、火星に到着。石を転がして遊ぶうちに、ゴリラのような火星人が出てきて、兎は慌てて飛行機で脱出する。玩具用に作られたものだろう。
砂煙高田馬場(原題:砂煙高田のグラウンド)
1935年頃 木村白山作画/玩具用動画
孔雀フィルム 32Feet(約32秒)
高田馬場の決闘をパロディ漫画化した木村白山のオリジナル。決闘会場に自転車で駆けつけ、会場には報道取材陣もいる。途中堀部親子に見初められるシーンでは、襷ではなく、観客席からリボンが贈られる。軽快な動きで仇討競技に勝ち、優勝カップを貰う。
豚平と猿吉
1932(昭和7)年/横浜シネマ/村田安司作画
大毎キノグラフ 105Feet(約1分45秒)
豚平と猿吉の仲たがいは次第にエスカレートし、豚平は森の王ライオンに頼み、兵器を持って、猿吉への戦争にまで発展する。空爆で攻める。見かねたもぐらたちは地下からの豚平たちを爆破させる。弱いもの虐めの懲らしめがテーマだが、戦争の時代への警鐘とも受けとめることができる。
冒険ダン吉・外人征伐
20Feet(約20秒)
大砲や機関銃を備えた外人の侵略者に攻められ、ダン吉は捕らえられる。実は、外人たちの強欲さの隙を見て、宝物の倉庫に集め、一気に焼き討ちをかけて捕らえる作戦。まんまと成功。南海の王ダン吉は、船長も兼務する事になる。
日の丸旗の助・大捕物の巻
玩具用動画 60Feet(約1分)
中島菊夫の原作で、動画作者は不明。玩具映画としては「化物屋敷の巻」、「稲妻組討伐の巻」と「大捕物の巻」がある。日本アニメは、子供を対象にしながらも残酷な表現に特徴があるが、この時代劇アニメも、剣を抜けば、敵の首を簡単に刎ねる。このフィルムは乳剤が溶け出している。
ハッピー・フリガン・従軍の巻
孔雀フィルム 37Feet(約37秒)
アメリカ人気のアニメーションだろう。第一次世界大戦の独仏戦線(西部戦線)を舞台にした動画。ひょうきんそうな兵隊キャラクターのハッピー・フリガンが戦場で悪戦苦闘する。飛び交う鉄砲の玉や砲弾を軽好によけるが…。製作年も作者も不明。
漫画祭り
玩具用動画 ライオン 33Feet(約33秒)
ミッキーに丹下左膳、唯野凡児、桃太郎、のらくろ、そしてベティーさんまで登場する漫画の大パレード。ライオン社のオールスターとも言うべき人気者たちが山車に乗って登場する。コピーガードとして、いつも画面にはライオンのマークが入っている。
天晴れガル助
31Feet(約31秒)
トーキー漫画という表記があり、劇映画の断片を再編集して、玩具映画用に販売されたものと思える。雑兵のガル助が大蛇を退治し、敵の河童たちをやっつける。子供漫画でありながら、刀で簡単に胴を切るなど、生命軽視というか、戦前の価値観の違いを感じさせる。
白山漫画・忍術チビスケ
白山漫画・忍術チビスケ 木村白山画
31Feet(約31秒)
チビスケが忍術を使い、がまに化けて泥棒を捕まえ、漫画警察署に出頭させる。玩具映画の多くは、「再生フィルム」と言って、高価なフィルムの銀塩を洗い流し、新しく乳剤を塗布して再生産された。この白山漫画のフィルムも、リサイクルされたもの。
唯野凡児・東京見物
53Feet(約53秒)
キングのヒット・アニメーション。唯野凡児と先輩が東京見物という形で、大東京の喧騒と憧れが描かれている。皇居に参拝し、国会議事堂や上野公園、浅草へは地下鉄で、国技館、靖国神社、明治神宮と回って、めまぐるしく東京見物を終える。
かちかち山
キング31Feet (約31秒)
悪いタヌキに老婆を殺されたウサギがその仇討をする有名な日本の民話。背負った薪に火をつけ火傷させ、治してやると背中の皮を剥ぐとか、泥の船に乗せ、溺れさせるとか、可愛い切り絵のアニメーションだが、内容はけっこう残酷である。
少年漫画・近藤勇と凸ちゃん
木村白山画 35Feet (約35秒)
凸ちゃんシリーズの一つ。今回は、新撰組の鬼隊長、近藤勇になる。しかし、犬に吠えられ、怖がって木に抱きついたり、チャンバラをすれば、頭を殴られ、こぶができる。凸ちゃんに戻っても、教室で思い出しては泣きべそを掻く。
新版漫画・凸ちゃんの忍術くらべ
ライオン 32Feet(約32秒)
これも玩具映画専用のアニメーション。当時の玩具映画の動画は、絵を切り抜き、少しずつ動かして作成した。玩具映画は低予算であり、それを逆手に取って、気軽な手法と自由な発想で作られ、動画作家たちの腕を競う場でもあった。
動物オリンピック(全一巻)
1928年、横浜シネマ、村田安司作画
大毎キノグラフ
おなじみ村田安司の動物もの。全一巻とあるが、競走で猿と豚が喧嘩し、レースから脱落。走っていないのに象が優勝カップを貰い、胴上げされる。落ちとして、象の重さで全員がぺちゃんこになる。劇場アニメの一部。
桃太郎/鬼ケ島鬼退治
正ちゃんの動物地獄
ポパイの怪投手
アメリカ・アニメ
ブルートに痛めつけられ、チームの全員が倒され、ポパイもこっ酷くやられる。缶詰のほうれん草を食べると、百万馬力の力を発揮、孤軍奮闘。自分で投げたボールを自分で受け、打ち、守り、ブルートを殴り飛ばし、バックスクリーンへ大ホームランして大逆転勝!
日の丸旗之助/化物屋敷
時代劇漫画「日の丸旗之助」は、「のらくろ」や「冒険ダン吉」などとともに人気があった。
玩具映画でも何本か作られている。ちゃんばらシーンは刀を使うだけに、結構残酷な表現だが痛快感がある。勧善懲悪という意味において、戦前の単純化された価値観が垣間見える。
OSSO 木こり
ヤマニ洋行
これはトーキーで玩具映画ではない。左側の帯はサウンドトラック。濃淡式(デンシティ・タイプ)。これとは別にギザギザ状の音声帯は、振幅式(エーリア・タイプ)と言い、今日の映画の標準になっている。全編の画像の汚れは、フィルムが劣化し溶け出した状態である。
底抜けドンチャン
おもちゃ映画用アニメ ライオン
スポーツカーに乗ったドンチャンは、暴走運転を始める。樹々をなぎ倒し、車や飛行機までも飛び越え、屋根屋根や教会の尖塔をも倒し、パンクを直して、海の底まで暴走を続ける。蛸に墨を喰らい、のこぎりカジキも跳ね飛ばす。おもちゃ専用のアニメーション。詳細は不明。
冒険ダン吉/歓迎野球大会
おもちゃ映画用アニメ
オール東京軍と冒険ダン吉軍の野球大会。先攻の東京軍がまず得点し、ダン吉軍が並ぶ、延長戦になり、ダン吉の打った打球が野手を直撃し、ランニング・ホームランのさよなら勝ち!玩具映画用の作品で、製作年など詳細はわからない。
満州事変漫画 馬賊大討伐
ライオン社製
事変映画というジャンルがあったように、アニメーションでも、満州事変や支那事変(中国戦線)の映像は沢山ある。この作品もその一種。左肩にあるライオン社のマークがあることで、玩具映写専用のアニメーションであることが判る。
漫画 桂小五郎と凸坊
木村白山の漫画映画。凸坊が歴史の勉強をしながら、あこがれの幕末の志士、桂小五郎の夢見る。京都三条大橋の上での新撰組に囲まれるが、大活躍の立ち回り。筆を持ち、剣戟のまねをして、顔が墨だらけになって、べそをかく凸坊。玩具映画専用のアニメーション。
漫画 金太郎・足柄山
赤竜と山姥の子として生まれた金太郎、マサカリかついだ金太郎、熊、猿、兎を引き連れ、足柄山へ登る。豪腕、金太郎伝説のアニメーション。のちに、金太郎は上洛する途中の源頼光に見出され、大江山の酒天童子を初め、妖怪退治で活躍する。
一寸法師
ライオン社製
有名な日本むかし話の一つ。小指ほどしかない一寸法師は、碗を舟にして京へ上る。ある時、洛中を暴れる鬼に襲われ、一寸法師が針の刀で鬼を退治し、お姫様を救う。鬼が忘れた打出の小槌を振ると、立派な若侍になって、姫様の婿殿になるという出世物語。
チビ助捕物帳
ブル君の脱線航空兵
原題はレオン・シュレシンジャーの「Looney Tones」。ブル君が航空兵を志願し、訓練を受けるが、機関銃を持てば何もかも破壊してしまい。飛行機に乗ると雲までが逃げる無謀運転で、入隊はできない。戦前のアメリカ陸軍兵募集を絡めたアニメで、時代性を反映している。
文福茶釜
日本昔はなしの有名な一つ。くずやに助けられた狸は 恩返しに茶釜に化けてお寺に買ってもらう。知らぬ和尚は、釜を火にかけ、大騒動。くずやに返すが、狸は芸をして、金を儲け、恩返しをする。舞台となった群馬県館林市、茂林寺では、沢山の狸像が迎えてくれるらしい。
底抜ドン助 仇討道中双六
悪党の辻斬りによって、父を殺されたドン助は、江戸を立ち、仇討ちの旅に出る。幽霊と闘い、野良犬に窮地を助けてもらいながらも、苦難を続け、ようやく安芸の宮島で敵と遭遇する。厳島の仇討ち会場で、本懐を遂げるまでを双六のように展開する。
浦島太郎
浦島太郎の原点は『丹後国風土記』や『万葉集』、さらに『日本書記』にさかのぼると言われているが、現在に伝わる浦島太郎の物語は、室町時代の『御伽草子』で確立したと言われている。玉手箱を開けると一気に老人になってしまう話は、様々な教訓を喚起させる。
漫画・花咲爺
花咲き爺さんが、灰をまくと枯れた桜の木が美しく満開する。通りがかった殿様にご褒美をもらう。妬んだ隣の意地悪爺が灰を撒くと殿様の目に入り、捕らえられる。勧善懲悪、恩返し、良いことをすれば、必ず報われると言う教訓譚。日本アニメの原点、切り絵動画。
モンキー無敵艦隊
大力太郎の武者無茶修業
大力太郎が白熊に乗り武者修行にでる。前に鬼が現れ行く手を閉ざす。当然、戦いが始まり、大退治がはじまる。大石を投げて撃退、白熊も応援する。仲間がやられていると雷鬼も空から落下傘部隊を送るがすべて撃退。作者は分からないが「日の丸旗の助」と同じ作家か。
凸坊とビルディング
漫画 お伽のお爺さん
吹き出すしゃぼん玉から沢山の面白い話が湧き出る。シャボンが弾けると狸たちになり、証城寺の狸囃子の踊りが展開する。その中の痩せた狸は、自転車の空気入れで腹を膨らし、風船になって、空高く、お月様と対面・・・。お爺さんが話すお伽噺。
のらくろ鬼中尉・非常呼集の巻
のらくろ鬼中尉・非常呼集の巻
戦場で大活躍するのらくろ中尉。飛行機で飛び立つが、爆撃され、今度は戦車にプロペラをつけ、敵を撃滅する。戦争へ向かう時代に野良犬のらくろが活躍し、出世してゆく子供用プロパガンダ。田河水泡の原作から離れ、玩具映画では自由な発想で作られていた。
忠臣蔵討入 第二巻
のらくろ鬼大尉・要塞総攻撃
紙芝居いたづら狸の巻
冒険ダン吉とポパイの競演
べテーのスピード違反
セクシーなキャラクターで人気のべティ・ブープは、1930年代にジャズ音楽に合わせたマックス・フライシャー作の短編アニメーションとしてパラマウントが配給し、日本でも人気を博した。玩具映画では、その一部を無声のままで販売されていた。









































